中古・中世・近世・近代という系譜で日本の書画は発展を遂げて行きますが、そこには時代別に応じた発展と価値観に応じた需要が存在し成り立っていきます。
島国である日本の文化は、大陸文化とは異なり独自の"美意識"や"情緒"と言う内面を表しています。
信仰・文化・需要・反映・と言った成り立ちを日本美術史で最も重要な"核"と"根幹"であるべき書画と言う分野を通して感じて再認識頂ける事を願っています。
第1期 絵画資料
本展は作品を五つのカテゴリーに分け。ここでは第1期絵画資料として12点の作品を展示しています。絵画・書簡などに於いて、表面的な部分以外を楽しむ事の一つに、資料と言われる分野が存在します。画や書は勿論表面的に眺めて楽しむわけですが、資料と言われる点は、どちらかと言えば、考え情景を思い描きながら楽しむ事が出来る分野です。
表面的に楽しめる事よりさらに深く入り込み悩み、自分なりの見解を紐解いていく事が資料と言われる点の面白さでは無いかと思います。