橘天敬の障壁画2

 
橘天敬は昭和期を主に活躍した日本画家です。明治39年(1906)に生まれ、昭和59年(1984)に享年77歳にて亡くなるまで、その生涯は波乱万丈で、屏風絵な ど大作の多くは広く海外に渡っています。剛毅と豊麗さあふれる大胆な屏風絵から、淡墨で描く繊細で可愛らしい小さな雀に至るまで、日本の伝統を重んじながら、あくまで独創性とロマンを追求した画風は躍動感 に満ち、魂、心、気道を感じさせる不思議なエネルギーがあります。天敬は世界中の人々に作品を見てもらいたいという願いが強く、下絵を一切描かずに 表現した生命力あふれる屏風絵の数々は、英国の大英博物館やアメリカのフーリア美術館など、主に海外の美術館に収蔵されています。 → 橘天敬ホームページ
 
 
和楽之図
橘天敬
1975年
六曲一双
218cm × 702cm x 2
大英博物館所蔵

障壁画「和楽之図」は、ロンドンの大英博物が所蔵しており、海外の著名博物館で展示されるのは日本人画家としては大変珍しいものです。六曲一双からなり、差し渡し14メートルある大作です。