中古・中世・近世・近代という系譜で日本の書画は発展を遂げて行きますが、そこには時代別に応じた発展と価値観に応じた需要が存在し成り立っていきます。
島国である日本の文化は、大陸文化とは異なり独自の"美意識"や"情緒"と言う内面を表しています。
信仰・文化・需要・反映・と言った成り立ちを日本美術史で最も重要な"核"と"根幹"であるべき書画と言う分野を通して感じて再認識頂ける事を願っています。
第2期 近世絵画の発展
中世を過ぎ、絵画は大きな転換期を迎えます。
様変わりする程一瞬にして変化を遂げると言うよりは、各時代のトレンドが現れたりと様々です。
華々しい作家や作品イメージながらも、もの寂しくあったり、穏やかであったりと絵師達の内面を伺い知る事も出来、世間一般的な印象から掛け離れた姿を見せる事もしばしばです。
魅せる画と魅入る画の違いを、敢えて近世絵画の発展の中で感じていただけますと幸いです。