中古・中世・近世・近代という系譜で日本の書画は発展を遂げて行きますが、そこには時代別に応じた発展と価値観に応じた需要が存在し成り立っていきます。
島国である日本の文化は、大陸文化とは異なり独自の"美意識"や"情緒"と言う内面を表しています。
信仰・文化・需要・反映・と言った成り立ちを日本美術史で最も重要な"核"と"根幹"であるべき書画と言う分野を通して感じて再認識頂ける事を願っています。
第4期 禅僧の画と書
一口に禅画・禅書と云えど、書画としての様式や画力や技量は様々です。
禅僧から画僧まで様々な僧が存在します。
禅の教えや社会的な風刺表現を掛け言葉で描いたり、文字だけで表現したりと様々な姿を見せる禅画や禅書。
スタンダードな書作品から、ダイナミズムな作品に対しての細密画であったりと、様々なバリエーションを、画題と言う面に重きを置きピックアップ致しました。
禅は一言の言葉で簡単に伝わるフラットな意味合いではなく、宗派問わず心に響き映るもの、そのものです。
作品を通し、何かしら心内を感じていただける事を願っております。